Wednesday, September 24, 2008

最近のまとめ

久々の投稿。

TICAD IV、G8に向かって盛り上がっている今年の1月でBlogは中断・・・。あらら。

結局、TICAD IV、G8での日本のGlobal Health領域でのリーダーシップは、一応の評価は得た。TICADでは、日本のアフリカへのODAの倍増が約束され、G8では、G8各国のコミットメントの履行状況をモニタリングするフォローアップ・メカニズムの設置を決めたことは評価に値する。
しかし、結局終わってみると物足りなさが残った気がする。
TICADは、次回の開催の約束はなされなかった。
G8の洞爺湖行動指針には、G8がなすべきことが沢山盛り込まれている反面、それを達成するに足る新たな資金拠出はなされなかった。
また、大きな進展が期待された母子保健分野でも、一歩踏み込んだ目標設定はなされなかった。
G8に求められていること、それは政治的に最も高いレベルでのコミットメント、中でもどれだけ資金を「拠出」するか、という約束に他ならない。そういった意味で、今回の洞爺湖サミットのGlobal Health分野のコミットメントは、中途半端なものにしかみえない。

奇しくもTICAD、G8と同時期に再び深刻化した金融危機は、北米、西欧をはじめ、世界を長期の景気後退局面へ追いやる可能性を増している。食料、資源をめぐる競争も激化の一途をたどっている。オイルバブルは、短期的には一応の収束を見たが、長期的には値が低いままである理由が見当たらない。今後数年で再びオイルの値段は再上昇するだろう。
こうした新局面に、もはやG8のみで有効なコミットメントを期待するのは難しいのかもしれない。大きな問題は抱えているものの、新たに力をつけている新興国G5(中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ)を(最低限、開発分野に関しては)、中心勢力として巻き込む必要があるように思える。

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